いわしを買ってきた
8尾で200円。
大変お買い得に良質なたんぱく質を摂取できる。
醤油・砂糖・酒の三種の神器と圧力鍋で、骨まで柔らかく炊いていく。しょうがとお酢を利かせて、臭みを取ることも忘れない。
これがまた美味い!「サカナヘンに弱い」と書いて表現するこの魚は、強烈に強い旨味を秘めている。この煮付けと味噌汁、ごはんがあれば何も要らない。ここまで見た目が貧相な贅沢があるであろうか。でも幸せ。
今年の秋には、サンマを捌いて刺身にすることにも挑戦した。意外と簡単にサマになり、体裁を整えることが出来た。これもまた美味かった。98円の生サンマ2匹が、皿いっぱいのお造りに昇華した、させたのだという喜びと誇りで、胸がいっぱいになったことが記憶に新しい。
思えば、それまで青魚とは程遠い人生だった。正直苦手だとすら思っていた。
子供の頃、青魚の料理がテーブルに乗ったら、それは「ハズレ」の食卓であった。嫌な顔をすれば母の叱責が飛んでくるため、何とか我慢して口に入れていた。前日のハンバーグ美味しかったなぁ…などと、良い記憶に神経を集中させ、今の困難に対するストレスを緩和するという技術は、おそらくそこで身についたものだ。
成人し、やっとこさ焼いたサンマの評価値が10段階で4→6に上がった。でも他の青魚は苦手なまま。そんなこんなで2011まで生きてきてしまった。
そんな私に大きな革変が起こったのは、忘れもしない昨年の夏。初めて行ったスーパーでの、衝撃的な出逢いがキッカケだ。
「じゅ、10尾で、50円だって?!!」
魚に弱でいわしである。全長10センチほどの立派ないわしが、10尾パックになり50円で売られていた。元値は100円だったが処分価格で50%オフ。